菊池俊一郎さんに学ぶ「儲かる林業」をテーマにした実践形式の講習会に参加したお話

こんにちわ。林業振興活動員のしゅーへいです。

2017年9月29日、30日の2日間にわたり、本山町にて小規模林業事業体の山番LLP主催、愛媛県の自伐林家の菊池さんをお招きして「儲かる林業」をテーマに、実戦形式(選木~造材まで)の講習会が行われました。

特に印象に残った「選木」についての内容を書き残しておこうと思います。

●講習会の会場となった現場の前提
・ヒノキの山
・40~50年生の山
・40~50年前に一斉に植樹された山

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「(間伐で)そんなに細い木ばかりたくさん切って。そんな事して次はいつ間伐するの?次は皆伐をするつもり?」

講習会の現場に着くなり、菊池さんの言葉が飛び出しました。

間伐は「良い木を残す」というのが原則であり「良い木とは太い木である」というのも、ある程度の共通認識だと思っていました。

しかし、菊池さんの考え方では、木の太さを10段階で例えると、間伐するのは「1~3」と「7~10」くらいの太さの木だ。という初っ端のお話。

「間伐では太い木も切るべきだ!」とお話される菊池さん。印象に残った主な理由は以下の4点でした。

①曲がり木や細い木ばかり切って、その後間伐できるようになるのは何年後?

請負で林業を行っている事業体ではなく、自伐型林業として限られた場所で継続して施業を行う場合、大事なのは持続可能な事に加え、如何に持続的に収益を上げるのかという点。

菊池さんのお考えは「細い木を切って太い木だけを残したのであれば、次に間伐に入れるのは20年後になるかもしれない。であれば5年後にもう一度間伐に入れるようにすべき」という考え方でした。

この考え方だと少ない面積しか持っていない自伐林家でも、定期的に一定の収入を得る事ができます。

②太い木が良い木とは限らない。

成長の早すぎる木は当然年輪の幅が大きくなります。「建材などに使用される木材の場合、下記の写真のような木材を使用したいか?」というお話です。

逆に言えば、今細い木が成長した際には年輪の詰まった建材向きの木になるのです。

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③太い木にもこれから成長する木、今後は枝を太らせる木の2種類がある

ヒノキは日光を嫌います。なので成長点に達すると、幹を日光から遮ろうと幹を太らせる事はやめ、幹を覆うための枝ばかり太らそうと成長し始めます。

木の下から空を見上げた際、枝密度が薄く枝が太っているものが、その傾向にあるものだとのお話でした。

このような木は、例え太い木でも、早めの段階で切るべきとのお話でした。

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④末口16センチ以上が儲かるラインの分かれ目

IMG_8180上記の価格表は嶺北の市場が一般に公開している資料を基に、造材した木材1本あたりの金額を試算したものになります(2017年9月時点)

価格表を見ると一目瞭然、末口14センチ~16センチで、大きく買い取り金額に開きが出ます。

なので市場に出荷する木は、常に16センチ以上をキープする事(ある程度太い木を出荷し続けること)が儲かる林業につながるのです

◆終わりに

菊池さんの考え方は、自分のこれまでの考え方と大きく異なるものでした。

今回の講習は10数名の参加者がおられましたが、その参加者の中には「混乱している」と言われた方もいらっしゃった位です。

山主さんから施業を請負う関係上、補助金の都合上、難しい場合も当然考えられると思います。

しかし持続可能な事に加え、持続的に収益を上げる事ができる自伐型林業の一つの形として、ぜひとも取り組んでみたい、取組むべきと考える施業の一つとなりました。

施業させていただける山との出会いに思いを募らせます。

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