こんにちわ。林業振興活動員のしゅーへいです。
10月の上旬より間伐で利用する作業道をユンボでつくっておりました。
今回はどのように作業道開設の作業を進めていたか、また失敗した事などを書き綴っていきたいと思います。
概要はこんな感じです。
(概要)
・間伐対象の面積⇒約1ha
・作業道開設距離⇒約200m
・期限⇒雪が降るまでに
地形はこんな感じです。
林業学校の短期過程で作業道開設の研修に参加して勉強し、お世話になっている方に作業道のルート選定をして頂き、早速作業道を作り始めました。
現場は標高が1000メートルを超える場所なので、重機を下すことも考慮し、雪が降るまでに終わらせなければなりません。
来る日も来る日もユンボで作業道を開設していました。
約2週間くらいかけて、支障木の処理、作業道の開設はひと段落つきました。
なんとか作業道は完成しましたが、手こずったこと、ミスした事などを書き残しておきたいと思います。
◆ミスした事その① 掘りすぎた
一つ目は嶺北地域の土にやられました。
作業道開設の初っ端。
急こう配の坂道を登っていく必要があったのですが、勾配が急なため、また自力でユンボを坂道を登らせる技術がなかったことから、掘削をしながら道を開設していました。
こんな感じです。
後ほどお世話になっている方からの指摘では、今回の急斜な登り斜面は、のり面の高さがほとんどでない程度に(表土上に)作業道を開設していかなければないとのお話でした。
かなりにでも無理して、ユンボを登らせるべきでした。
そうしないと、掘削で発生した土はどうするの?という問題や、雨が降ったら水が作業道にたまって、作業道内の土が水を大量に含みどうしようもなくなります。
特に嶺北の土(心土)は全然固まりません。砕石をいくらか道に入れましたが、微量では効果がないほど嶺北の土は手ごわいです。
その場所にはその場所に、あったやり方があるという事を身をもって体感しました。
・表土とは?
◆ミスした事その② 雨降り対策ができていなかった
二つ目は雨降り対策です。10月は台風が2つ来たことに加え、晴れの日がほとんどありませんでした。
納期にとらわれるあまり、雨降り前後でも作業をしたせいで、更に路面が悪化。
水を含んだ土は乾くまで待つ必要が、そして、雨が降るとわかっていたのであれば転圧(ユンボのバケットでこれまでに作業した地面を押し固め)する必要がありました。
◆リカバリーと完成した作業道
一度掘ってしまうと、一度ミスると修正が効かない。
そのような山の厳しさを体感するような経験となりました。
自分達ではどうしようもなくなったので、お世話になっている方に巨大な重機(12tユンボ)で、岩や石を大量に確保していただき、走行集材機(フォワーダ)でそれらを運び地面の埋め戻しをしてもらいました。
初っ端の難所をクリアした後も作業を進め、なんとか作業道が完成しました。
そして初めての作業道を活用しての間伐に着手し始めました。
山の施業も、もう一息です!
雪よ、もうちょっと待っておくれー