【奈良県】吉野林業を案内していただいた話

いつか見てみたいと思っていた奈良県の吉野林業。
吉野林業が行われている地域は、人工林で日本三大美林と言われている地域であり、吉野町、上北山村、川上村などが対象の地域となるそうです。

古くから吉野で林業経営をされている会社の副会長さん直々に吉野林業を案内していただきました。

◇木材市場(上吉野木材協同組合)

まず初めに案内していただいたのは銘木市場。

かつて吉野の木材市場に各地方の銘木屋さん(高知では魚梁瀬~室戸にかけての)が買い付けに来ていた時の話や、逆に買い付け先を開拓した時のお話をしていただきました。高知のある地域とは現在でも取引があるというお話も。

また、名古屋で建具屋さんに木材を下す仲買人さんのお話(木材をみかん割にして柾目を見せる話)や、製材(柾目を取るのに成長に合わせて斜めに引く)についてのお話などもしていただきました。

銘木市場においてユーザ直結(直売)の難しさをお話されていたのも印象的でした。

競りで落とされた吉野杉

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4mの杉。末口36センチで15番の買い付け先が1万6千円で買い付けたという意味

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競りで落とされたヒノキ

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4mのヒノキ。末口22センチで111番の買い付け先が4万円で買い付けたという意味

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◇案内していただいた吉野(川上村)の山

川上村の大滝という場所にある現在施業中の山(樹齢100年を超える吉野杉の山で道を付けて間伐している山)、”いのさこ”という場所にある樹齢200年を超える吉野杉がある山を案内していただきました。

案内していただく中でたくさん林業についてのお話をしていただきました。

●連作障害かなと思われる山の話(短伐期施業での地力低下、木の早期老化のお話)ういじの木は年輪が波打つようになる、植え直した木(2代目の木)の方が目が綺麗につまる

●吉野施業の話(植え付け(1万本)⇒下刈⇒つる切(修理作業(枝おとし作業))⇒1割、1割5分間伐~ういすぐり(初めての間伐(収入間伐)1割、2割間伐までのお話)

●現在、高知で多い40~50年生の山の今後についてのお話(道を入れて少ない割合で間伐。そのかわり施業面積を増やしていく必要がある。)

●吉野に林業研修に来ている研修生の話(今は出雲、京都、岐阜、秩父などから来ている4人研修生がいる)

●日本の近代林業のお話(海外の林業と比較した日本の林業。日本の災害の多さ、温度と雨の量の違いによる天然更新のむずかしさ(日本は多様な種類の植物が繁殖している))

写真は川上村の大滝で施業中の山です(作業道は最小限の2.5メートル。使用する重機は3tのミニのユンボ(グラップル)、搬出用ダンプ付きクローラや2tトラック)

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”いのさこ”という場所にある視察などの対応でよく案内するという山も見せていただきました。

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下記の写真はいくえにも重なった(6つ重なった)ヘアピンカーブ
周囲の地形上、このように設計せざるを得なかったというお話でした。が、美しい。

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◇終わりに

自伐型林業を勉強し始めてまもない素人に案内をしていただたたという事、とてもありがたい環境だなと改めて感じました。

加えて、副会長さんが仰られていた言葉「今から同じ環境をつくることはできない。」という言葉はすごく重みのある言葉だと感じました。

人、環境、時代背景など様々な事象が、重なり重なり合って今の山や木があると思います。「昔と比べて現在の林業は~」という言葉も重く受け取らねばならんと思いますが、それを踏まえたうえで、今後、山、木をどのように生かすか。それらをもっと考えていきたいと思います。

ただ、ただ美しい吉野の山を見て思いにふけるのでした。

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