【菊池林業@愛媛県】 補助金、分業、機械化とは全く違う角度からの山づくりのアプローチ

放置林のような山の姿が理想。

菊池林業の菊池さんからのお言葉。初めはその意味がわかりませんでしたが、山を案内して頂いているうちに、その意味が少しづつ分かってきたような。
愛媛県の菊池林業さんの山に研修に行ってきました。

◆必要最低限の手間をかけるという事

作業道と言われなければ気がつかないような作業道の支線(林内作業車が通れる最小限の伐開幅)や人工林内に生えた雑木。

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菊池さんからは「林内作業車が入れば十分。支線は作業に必要な時期が来れば、ユンボでさっと整地すればいい。人工林内に生えた雑木の処理に燃料や人件費をかける事にどれだけの意味があるのか」というお話でした。

例え皆伐する事になっても広葉樹の根株があればそこから発芽し笹っ原のようにはならないとのお話も。

また案内していただいた山の中には100年生のヒノキ林に混在して生える立派な鹿子の木、桜が生えるエリアも。春や秋には、さぞ美しい光景が広がるのでしょう。

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◆必要な時に必要なだけという考え方

作業道の開設、間伐は必要な時に必要なだけという考え方。この考え方も持っていませんでした。以下のようなお話をして頂きました。

●作業道の開設は樹上の林間に穴をあけてしまうので、風倒木被害の温床になるが、菊池林業さんの場合は少しずつ支障木伐倒、作業道開設を行い、樹上の林間が狭まってきた後、また作業を再開する。

●支障木伐倒から月日を置くことで、ユンボでの根株の除去もスムーズに行えるなど効率も上がる。

●風倒木の被害を抑えるために林内と林縁を別時期に施業することもある。

徹底した風倒木被害対策への意識の高さというものが感じられました。

◆山から持続的に収入を得ていくという事

間伐では細い木、曲がり木を切る。3割間伐しなければ補助金はでない(高知では一部異なる)というのがセオリーですが、自分の持ち山の場合、このセオリーに合わせる必要はありません。

しっかりと選木する技術、間伐後の山の将来を見据える目を持っていれば、細くても残しておかなければならない木、太くても今切らなければならない木の判別がつきます。

太くて悪い木をちょっとだけ切って収入を得る。少しでも多くの木を残しておくことで、細い木、曲がり木の成長に期待するような施業も可能となるのです(同じ山でも施業できる回数を如何に増やすか)

太い木は早熟で成長過多な木の可能性があり一概に細い木、曲がり木を切っていると長寿の山にはならないという話もあります。

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◆終わりに

●補助金の検査を通すために綺麗に切っていた雑技。そこに掛けた労力にどれだけの価値があったのか。

●決まった期間に決まった作業を行わなければならない事の非効率や山への負荷。

●セオリー通りの間伐(一定数の間伐率)が招く非持続性。

上記のような事が付きまとう補助金前提の施業というものを改めて考える機会となりました。

補助金なしの施業。

綺麗ごとのように思われるかもしれませんが(僕は最初思っていました)実際に補助金なしで施業されている方施業方法を拝見すると、改めて山を仕立てる技術の高さに裏打ちされた凄みのようなものが感じられます。

様々な試行錯誤、周囲の環境(土場との距離や搬出トラックの外注)それらが上手く重なり合って、重なり合うように時間と労力をかけて実現されるものだなと。

補助金、分業、機械化とは全く違う角度からの山づくりのプローチに自分の持ち山の良さや、やりがいを改めて感じられる経験となりました。

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